【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子)の平均についての記事です。文部科学省の2016年(平成28年)『国民健康・栄養調査』をデータとして使っています。
多い・少ないの分布、他年代・女子・過去データとの比較、目標の1日のタンパク質摂取量値など、くわしく見ていきましょう。
理論値ではなく、皆のリアルなデータです。ぜひ参考にしてみてください。
【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子) 多い・少ないの分布
10~11歳(男子)1日のタンパク質摂取量、多い・少ないの分布です。
248人のデータで、平均は74.2(g)です。
とても多い(上位2.5%) | 108(g)以上 |
多い(上位15%) | 91(g)以上 |
ふつう(70%) | 90~58(g) |
少ない(下位15%) | 57(g)以下 |
とても少ない(下位2.5%) | 40(g)以下 |
リアルな摂取量から計算した分布表です。厚生労働省が発表している目標値は記事の後半で紹介します。
大きくズレていることは無いと思いますが、あくまで計算上の数字です。参考程度にお願いします。算出方法については最後に書いています。
【1日のタンパク質摂取量】男子の平均 年齢別
男子の1日のタンパク質摂取量の平均を年齢別に並べた表です。
1~2歳 男子 | 36(g) |
3~5歳 | 46 |
6~7歳 | 61 |
8~9歳 | 64 |
10~11歳 | 74 |
12~14歳 | 86 |
15~19歳 | 90 |
20代 | 74 |
30代 | 75 |
40代 | 74 |
50代 | 79 |
60代 | 81 |
70代 | 78 |
80歳~ | 71 |
8~9歳よりは約10(g)多く、12~14歳よりは約10(g)少ないです。
また20~40代の成人男性と同じくらいの平均値になっています。
【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子)の平均 同年代女子との差
10~11歳(男子)1日のタンパク質摂取量の平均、同年代女子との差です。
10~11歳 男子 | 74(g) |
10~11歳 女子 | 66 |
差 | 8 |
10~11歳は男子の方が8(g)高いです。これくらいの年齢から男女差がはっきりと表れてきます。
【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子)の平均 過去データとの比較
10~11歳(男子)1日のタンパク質摂取量の平均、過去データとの比較です。
2016年、2011年、2006年のデータを並べます。
2016年 | 74(g) |
2011年 | 71 |
2006年 | 78 |
10年前と比べると約4(g)減っていますが、逆に5年前よりは増えています。
データ数が少ないため、減少・増加の流れを読み取るのが難しいです。
【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子)の目標量(日本人の食事摂取基準2020より抜粋)
10~11歳男子の1日のタンパク質摂取量について、厚生労働省HP内に目標値があるので紹介します。
【10~11歳 男子】タンパク質の目標摂取量 | |
身体活動レベルⅠ | 63~98(g/日) |
Ⅱ | 72~110 |
Ⅲ | 80~123 |
日本人の食事量摂取基準2020に記述があります。この目標量を設定した経緯もくわしく記載されているので、興味があれば見てみてください。
身体活動レベルによって、推定エネルギー必要量は変わります。身体活動レベルというのは以下のようなイメージです。
レベルⅠ → 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合 レベルⅡ → 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合 レベルⅢ → 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
※15~69歳の活動レベルの例です
(引用元:日本医師会ホームページ)
補足:多い・少ないの計算について
補足です。
多い・少ないの計算方法について書いておきます。
文化科学省が発表している『国民健康・栄養調査』に標準偏差も発表されていますので、それを使い計算しました。わかりやすいデータにするために以下のように統一しています。
・上位2.5%(平均 + 標準偏差 × 2)
・上位15%(平均 + 標準偏差)
・下位15%(平均 - 標準偏差)
・下位2.5%(平均 - 標準偏差 × 2)
分布についてはあくまで計算上で出した数字です。参考程度に見てください。
以上、【1日のタンパク質摂取量】10~11歳(男子)の平均でした。