【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性)の平均についての記事です。文部科学省の2017年(平成29年)『国民健康・栄養調査』をデータとして使っています。
多い・少ないの分布、他年代・女性・過去データとの比較、目標の1日のタンパク質摂取量値など、くわしく見ていきましょう。
理論値ではなく、皆のリアルなデータです。ぜひ参考にしてみてください。
【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性) 多い・少ないの分布
15~19歳(男性)1日のタンパク質摂取量、多い・少ないの分布です。
141人のデータで、平均は90.1(g)です。
とても多い(上位2.5%) | 146(g)以上 |
多い(上位15%) | 118(g)以上 |
ふつう(70%) | 117~63(g) |
少ない(下位15%) | 62(g)以下 |
とても少ない(下位2.5%) | 34(g)以下 |
リアルな摂取量から計算した分布表です。厚生労働省が発表している目標値は記事の後半で紹介します。
大きくズレていることは無いと思いますが、あくまで計算上の数字です。参考程度にお願いします。算出方法については最後に書いています。
【1日のタンパク質摂取量】男性の平均 年齢別
男性の1日のタンパク質摂取量の平均を年齢別に並べた表です。
1~2歳 男子 | 36(g) |
3~5歳 | 46 |
6~7歳 | 61 |
8~9歳 | 64 |
10~11歳 | 74 |
12~14歳 | 86 |
15~19歳 | 90 |
20代 | 74 |
30代 | 75 |
40代 | 74 |
50代 | 79 |
60代 | 81 |
70代 | 78 |
80歳~ | 71 |
12~14歳よりは約4(g)多く、20代よりは約16(g)少ないです。
この年代がピークです。この後は20~40代は大きな変化がなく、50代で再び増加します。
【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性)の平均 同年代女性との差
15~19歳(男性)1日のタンパク質摂取量の平均、同年代女性との差です。
15~19歳 男子 | 90(g) |
15~19歳 女子 | 68 |
差 | 22 |
15~19歳は男性の方が22(g)多いです。男女差も全年齢で一番大きいです。
【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性)の平均 過去データとの比較
過去10年間
15~19歳(男性)1日のタンパク質摂取量の平均、過去10年間のデータを並べます。
2017年(平成29年) | 90(g) |
2016年 | 86 |
2015年 | 93 |
2014年 | 83 |
2013年 | 86 |
2012年 | 86 |
2011年 | 83 |
2010年 | 86 |
2009年 | 86 |
2008年 | 82 |
若干ですが増加傾向にあるように感じます。
一番高いのが2015年の98(g)で、一番低いのが2008年の82(g)です。
1995年~
15~19歳(男性)1日のタンパク質摂取量の平均、1995年から5年刻みのデータです。
2017年 | 90(g) |
2015年 | 93 |
2010年 | 86 |
2005年 | 86 |
2000年 | 95 |
1995年 | 100 |
2005~2010年あたりを谷にしてV字型のように見えます。
一番高いのが1995年の100(g)で、一番低いのが2005年・2010年の86(g)です。
【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性)の目標量(日本人の食事摂取基準2020より抜粋)
15~19歳男性の1日のタンパク質摂取量について、厚生労働省HP内に目標値があるので紹介します。
【15~17歳 男子】タンパク質の目標摂取量 | |
身体活動レベルⅠ | 81~125(g/日) |
Ⅱ | 91~140 |
Ⅲ | 102~158 |
【17~19歳 男子】タンパク質の目標摂取量 | |
身体活動レベルⅠ | 75~115(g/日) |
Ⅱ | 86~133 |
Ⅲ | 99~153 |
15~17歳と18~19歳で違う値なので、2つの表を紹介しました。
日本人の食事量摂取基準2020に記述があります。この目標量を設定した経緯もくわしく記載されているので、興味があれば見てみてください。
身体活動レベルによって、推定エネルギー必要量は変わります。身体活動レベルというのは以下のようなイメージです。
レベルⅠ → 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合 レベルⅡ → 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合 レベルⅢ → 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合
※15~69歳の活動レベルの例です
(引用元:日本医師会ホームページ)
補足:多い・少ないの計算について
補足です。
多い・少ないの計算方法について書いておきます。
文化科学省が発表している『国民健康・栄養調査』に標準偏差も発表されていますので、それを使い計算しました。わかりやすいデータにするために以下のように統一しています。
・上位2.5%(平均 + 標準偏差 × 2)
・上位15%(平均 + 標準偏差)
・下位15%(平均 - 標準偏差)
・下位2.5%(平均 - 標準偏差 × 2)
分布についてはあくまで計算上で出した数字です。参考程度に見てください。
以上、【1日のタンパク質摂取量】15~19歳(男性)の平均でした。